平成23年6月3日(金)、ドイツの小型探検客船「ブレーメン」が博多港へ初入港しました。
当日朝の天候は生憎の霧でしたが、関係者が見守るなか午前7時に着岸。
九州運輸局(企画観光部及び海事振興部)、(財)福岡観光コンベンションビューローによる横断幕での歓迎が行われ、今年度新に設置された「ウェルカムゲート」での観光案内、博多銘菓・博多名物などの物販コーナーでのお土産品販売も実施されました。
午前8時30分頃、 乗客が太宰府天満宮・九州国立博物館や福岡タワーなどの市内ツアーへ出発しました。
その後、午前10時30分から高島市長初め10名が歓迎訪船式典のため乗船。クルーズコーディネーターであるギャビ・エングレール氏の案内で船内各所を視察しました。BREMENの航路の説明などもしていただきました。
この船はハンブルクからの船。定員168名、6,752トンの探検船でラグジュアリーな高級探検船として、ドイツ人をはじめとする欧米人向けに知的冒険心をくすぐる探検クルーズを展開しています。
このような性格のクルーズ船らしく、船内には随所に額装された野生動物や大自然の写真が飾られ、アドベンチャースピリットを感じさせる演出も見られました。
またこの船は1990年に三菱重工神戸造船所で建造された「フロンティア・スピリット」が前身であり、日本との関係も深く、船内にもその名残が見られるそうです。
午前11時から船内のレストランで訪船式典が実施されました。
はじめに福岡市長 髙島 宗一郎が挨拶をした後、船長 ローマン・オブリスト氏へ記念品(記念盾)の贈呈を行いました。
九州運輸局企画観光部長 河原畑 徹氏から機関長 ゲオルグ・ダッフィット氏へ有田焼の記念品、博多港振興協会事務局長 結城 康之氏からホテルマネージャー シュテファン・ドレフラック氏へ博多人形の記念品、そして福岡市港湾局理事 松本 友行からクルーズディレクター ギャビ・エングレール氏へ花束をそれぞれ手渡しました。
最後にローマン・オブリスト船長から挨拶があり記念式典を終えました。
この後、船長の計らいで視察予定になかったブリッジ操舵室にも案内してくれるというサプライズもありました。ブリッジににつながる廊下では、過去に寄港した港で贈呈された盾を壁一面に貼った所があり、ここに髙島市長から贈られた記念盾も飾られるということでした。
予定より長くなった歓迎訪船も終わり、その後福岡市内、太宰府へのツアーも到着。12時にBREMENは歓迎演出の太鼓の音に見送られて次の寄港地大阪に向けて出航しました。