12位　福岡
（2011年16位　2010年14位）

福岡は都市再開発におけるモデル都市だ。
約３億7千万円を投入し一大改修を行った警固公園が11月に再オープンすれば、街の顔がさらに明るくなる。福岡には多くの魅力がある。世界トップクラスのショッピングや食が楽しめる都市文化、身近な山々やビーチなど。新規全線開通した九州新幹線やアジア主要都市との豊富な航空便といったアクセス利便性も手伝い、福岡の観光は急成長中だ。
もちろん改善の余地がないわけではない。県の失業率は国平均を上回っているし、自転車利用促進のための環境整備には二の足を踏んでいる。福岡空港からの国際線はまだ20路線と少ない。
ただし、これらの問題を市が黙って見ているわけではない。韓国・釜山と異例の行政交流をし、商業観光分野でも連携を進めている。2014年のアジア・アートトリエンナーレ開催を控えた福岡としては、こうした海外連携は時宜を得ていると言えるだろう。

人口：　福岡市148万人　福岡県240万人
国際線就航先：　海外20路線　うち2路線はアジア圏外
年間犯罪件数：　殺人9件　家宅侵入1153件
教育環境：　福岡市には14の大学と９の単科大学がある。2011年には高校卒業生のうち53．3パーセントが大学に進学した
日照時間：　平均年間日照　1819時間
気温：　8月の平均最高気温33．1℃　1月の平均最低気温1．1℃
医療制度：　人口10万人に対し352．4人の医師と7．9軒の病院がある
失業率：　（県内）5．7％（国平均　4．5％）
電気自動車充電施設：　市内48カ所に57台
文化施設：　映画館8軒、美術・博物館39軒、ギャラリー50軒、劇場60軒
屋外プール：　４箇所
緑地：　市域の55％が緑地に覆われ、山に囲まれている
飲食・ショッピング：　ほとんどのスーパーが週末も含め21時まで営業。福岡は日本の食のメッカとして知られている。
書店：　市内にツタヤなどの大手チェーンを含む567軒の書店がある。
主要な開発：　都市高速の60キロ延伸が今夏完了予定
MONOCLEからの改善案：　福岡の自転車専用レーン運用実験は良い試みだった。都市圏全体での自転車シェアリングなど自転車使用奨励に関するさらなる取り組みがあれば「環境に優しい都市」としてのイメージアップにつながるだろう。