お知らせ
「福岡観光みらい創生アカデミー(通称:Fアカ)」第13回目 成果発表会及び卒業式のご報告①のつづきです。
”新しい旅の価値の提案”をテーマに、4チームそれぞれが新しいサービス・商品のビジネスプランを発表しました。発表順に、第1期生のビジネスプランの内容をご紹介させていただきます。
●チーム607
「美茶旅(BichaTabi)」お茶を中心とした新しい旅のプロモーション提案です。
「あなたは”美”という言葉をいくつ知っていますか?」の問いかけからはじまり、旅行および観光分野で急成長している市場ウェルネスツーリズムとパーソナルケアに着目したプランです。
八女市のお茶を中心に、福岡で「美体験」に特化した、旅行を通じて、心も体も磨いて健康な人生を楽しむ!という観点から3C分析を行い提案されました。八女市内はもちろんですが、福岡市内でも「八女」をキーワードに、周遊を促す提案もあり、八女の魅力を福岡市内でも感じることができて、消費拡大を目指した内容になっていました。ゆくゆくは他の地域でも新たなニーズを掘り起こし、様々な”美”体験を提供するという予想図も発表されました。チーム607は3名の少数精鋭のチームで、初期に考案していたプラン内容からチーム内で議論・検討を重ねることで大きく変化していったようですが、メンバーそれぞれがチームとして出来ることを真摯に向き合い考案されたプランだと感じました。
●チームchingu(チング)
”まるで福岡に住んでいるような旅の提案をする”事業をしたいとの想いで「― 飛び込め!本物の福岡の魅力へ ―DLIVE in FUKUOKA」をテーマにサービスを考案しました。
観光客数UP×観光客単価 UP=福岡の観光収入の増加を軸に、福岡の観光市場のSWOT分析を行い、「都市部以外の交通手段不足から、福岡のメインエリア以外の観光資源が埋もれている」という課題を解決すべく、伸びしろのある欧米豪をターゲットに、レンタカー会社のメンバーがいるということもあり、”欧米豪インバウンド向けドライブツアー”の提案を行いました。
レンタカーならではの車窓の景色や、福岡で生活している人の日常に触れることが出来ること、お土産を買いすぎても手荷物を気にせず旅が出来ること等のメリットを挙げ、欧米豪の方が好む「体験」や、問題になりつつあるオーバーツーリズムの課題解決も視野に入れており、「車から荷物をおろして、そのままお荷物を海外発送対応するサービス」や、埋もれている観光地へ活躍の場を与えることで、福岡人気エリアのオーバーツーリズム緩和・平準化ができる点を盛り込んでおりました。日本ならではのおもてなしとして、ただ車をレンタルするだけでなく、ロゴ入りの交通お守りやカーナビ・eSIMを特典に付けたり、道路標識の簡単な説明が書いてある資料を提供するなど、海外の方が福岡の道を安心して運転できるような環境づくりもチームで考えたプランでした。
チーム結成当初より意見が活発に出ていたチームchinguですが、それぞれの意見や個性を大切にし、観光業視点の福岡、レンタカー業視点の福岡をうまく融合させたプランになりました。
●TEAM C(SEE) MYSELF
「結ぶ」をキーワードに博多の伝統工芸の博多水引を使ったプラン提案を行いました。
3C分析により現状把握・競合との差別化を明確にし、「特別な体験」「絆を深める」「縁を結ぶ」をというコンセプトで思い出を形に残す旅を提案されました。食やコンパクトシティという点がフォーカスされがちな福岡市ですが、これまで観光素材としてはあまりフォーカスされていなかった地域の伝統工芸品を使い、福岡の結びのシンボル”水引”を実際に自分で制作体験ができるプランです。
初心者にも簡単な箸置きやキーホルダーから、ウェディングのウェルカムボード・髪飾り、お子様のお祝いを彩る兜やひな人形など、それぞれの節目で自身が作った水引が「使えるもの」「思い出として飾れるもの」として残る、カップル→結婚→家族という形を変えても、また福岡に来たいと思えるプラン提案でした。「結ぶ」をキーワードに水引×企業(西鉄バス)や、水引×ウェディング等の例を挙げ、様々な縁を結ぶものとして未来の無限大の可能性を提示していました。提案の最後に、「メンバーと縁を結んでくれたFアカ」と話してくれたTEAM C(SEE) MYSELFは、当初よりチーム全体として意見を否定することなく受け入れ、出てきたメンバーの意見を他のメンバーが拡大していくチームでした。
●スイミー
福岡市が力を入れている”Art”を軸に据え「Art Travel in FUKUOKA~まわって集めるOTAKU旅~」をキーワードにプラン提案を行いました。
「みなさんは何オタクですか?」の問いかけから、メンバーのオタク(推しているもの)を紹介し、福岡の観光の強みや課題を、”Art”という世界中にオタク(ファン)がいるジャンルを活かし「そこにしかないもの、そこでしかできないこと」を掘り起こし、「オタクと福岡を繋ぐ旅」としてのプラン提案になりました。県内周遊促進とリピーター獲得の視点から、アーティストコラボグッズを県内各所で販売することや、そこでしか体験できないアートのワークショップの展開を盛り込んだ内容で、更に著名アーティスト×若手クリエイターを起用することで広告や集客費用の削減、アートプロジェクトを募集することでクリエイターへのプラットフォームを提供し若手アーティストの支援という側面もあるようです。プロモーション方法もSNSを活用し、Fアカの講義で学んだ「ノマドワーカー」とのコラボでPRを行うなど、Fアカで学んだことを十分nい活かした提案でした。スイミーチームはそれぞれの得意なことを各自が理解し“自分がチームに出来ること”を最大限取り組んできたチームだと感じました。
今年度の「Fアカ」事業はこれで終了となります。次年度はさらにパワーアップしたFアカを目指します!
卒業生のみなさまには、これからもOB・OGとしてご協力していただきたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!!
■お問い合わせ 観光事業部 観光戦略課(担当:阿部・武井) TEL:(092)733-5050
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